ハワイにある世界遺産とは?ハワイ火山国立公園など4つの外せない観光スポット
ハワイにある世界遺産は、散策できる「ハワイ火山国立公園」と立ち入りが許可されていない海洋保護区の「パパハナウモクアケア」です。本記事ではハワイにある世界遺産の基本情報に加え、自然を満喫したい方におすすめな観光スポットをご紹介します。世界遺産好きの方やハワイの壮大な自然を楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
ハワイにある世界遺産一覧
8つの島と100以上の小島で構成されたハワイには、2つの世界遺産があります。1つはキラウエア火山で有名な「ハワイ火山国立公園」で、もう1つは「パパハナウモクアケア」です。
ただし、パパハナウモクアケアは現在観光客の立ち入りが許可されていないため注意しましょう。
ハワイの世界遺産一覧
- ハワイ火山国立公園:観光可能
- パパハナウモクアケア:観光不可
ハワイの世界遺産(1)ハワイ火山国立公園
ハワイ火山国立公園は火山地帯を中心にした世界遺産で、世界中から観光客が訪れる人気の観光エリアです。この世界遺産には活動中の火山や世界最大の火山が含まれ、非常に広大な敷地面積が魅力です。
ここからは、ハワイ火山国立公園とは具体的にどのような世界遺産なのかをご紹介します。
ハワイ火山国立公園の基本情報一覧
ハワイ火山国立公園の基本情報一覧
- 登録区分:世界自然遺産
- 登録年:1987年
- 国:アメリカ
- 場所:ハワイ島
- 構成遺産:キラウエア火山、マウナ・ロア山
ハワイ火山国立公園の場所
この世界遺産があるハワイ島は、ハワイ諸島の中で最も大きな島です。ホノルルを含むオアフ島からは約340km離れたエリアに位置し、ホノルルよりもさらに雄大で豊かな自然が特徴。ショッピングを楽しむならホノルルですが、自然が好きな方にはハワイ島がおすすめです。
ハワイ火山国立公園の世界遺産への登録理由
世界遺産は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類され、ハワイ火山国立公園は世界自然遺産として登録されました。登録理由は、世界的に最も活発な火山地帯であり、地学的・生物学的に見て非常に重要な意味を持つためです。
世界遺産に含まれる主要スポット
この世界遺産には、キラウエア火山とマウナ・ロア山が含まれています。世界中から旅行客が訪れる理由は、どちらも活火山であるにもかかわらず、他の火山よりも間近で安全にダイナミックな大自然を見学できるからです。それぞれの火山の特徴を写真とともに見てみましょう。
キラウエア火山
世界で最も活発といわれる活火山。上の写真のような約5×3kmの広大なカルデラを見渡したり、ハレマウマウ火口の展望台から噴火の様子を眺めたりして楽しめます。過去に大噴火したこともありますが、現在の噴火は溶岩流が流れる程度のため少し離れた場所から観賞可能です。
マウナ・ロア山
世界一の大きさを誇る標高4,169mの楯状火山。噴火の頻度は高くありませんが、キラウエアと同じく活火山で山頂付近では現在もマグマが発生しています。山頂まではトレイルがあり写真のように登山を楽しめますが、足元は溶岩なので登山経験のある上級者におすすめです。
おすすめの周辺施設・周辺スポット
ハワイ火山国立公園は、周辺にも見どころが多い世界遺産です。ここからはおすすめの周辺スポットをご紹介しますので、上手に活用して充実した見学にしましょう。
キラウエア・ビジターセンター
ハワイ火山国立公園を訪れたら、見学前にまずビジターセンターへ向かいましょう。こちらでは火山の現在の活動状況や道路情報などが分かるため、国立公園内の探索に役立ちます。また、時間があればハワイ島の自然やハワイ文化などの展示物、お土産コーナーもチェックしてみるのも楽しいです。
ボルケーノ・ハウス
世界遺産の中にあるホテルで、場所はビジターセンターの向かいにあります。国立公園内で宿泊する場合、こちらのホテルかキャンプ場となります。レストランからはキラウエア・カルデラを見ることができ、絶景とともに食事を堪能できるのが魅力。レストランは宿泊客以外も利用可能です。
サルファー・バンクス・トレイル
こちらは、硫黄で黄色く染まった岩のエリアです。水蒸気と硫黄ガスを噴き出す火山活動の様子や、硫黄の結晶を観察できます。このエリアでは火山ガスが出ているので、ハンカチなどで鼻や口を覆って吸い込まないよう注意しましょう。
なお、循環器疾患を持っている方や赤ちゃん、妊婦さんにはおすすめしません。
ハワイ火山国立公園の行き方・入園方法・注意点
ハワイ火山国立公園は多くの人が訪れる人気の世界遺産ですが、アクセスや入場パス購入の仕方、見学方法に関して注意すべき点もあります。ここでは大まかな内容をチェックし、実際に訪れる際は公式サイトで詳細を確認しましょう。
行き方
オアフ島から向かう場合、ダニエル・K・イノウエ国際空港からハワイ島のヒロ国際空港またはコナ国際空港へ飛行機で移動します。空港から世界遺産へはバスが出ていますが、本数が非常に少ないのでレンタカーを利用するかツアーへの参加がおすすめです。
ツアーの種類
旅行会社が販売しているハワイ火山国立公園のツアーには、さまざまなタイプがあります。例えば、溶岩の近くを歩くツアーやヘリコプターで上空から世界遺産を眺めるツアー、近くの海をボートで周遊するツアーなどです。ハワイで特別な体験をしたい方は、ツアーを利用するのも良いでしょう。
入園方法・料金
世界遺産の見学には15〜30ドルの入場パスが必要ですが、特定の日は入場料が無料になることもあります。パスは公式サイトまたは現地で購入可能です。ただし、2023年5月から現地購入の際に現金が使用不可となり、クレジットカードかデビットカードのみでの購入となりますので注意してください。
パスの種類 |
料金 |
---|---|
7日間有効のスタンダードパス |
自家用車$30 オートバイ$25 歩行者と自転車$15 |
年間パス |
$55 |
過去の入場料無料日の例
- 1月 キング牧師記念日
- 4月 国立公園ウィークの初日
- 8月 グレートアメリカンアウトドア法の記念日
- 9月 ナショナルパブリックランズデー
- 11月 復員軍人の日
※料金やシステムは変更の可能性もありますので、事前に公式サイトでご確認ください。
見学の注意点
ハワイ火山国立公園は、活火山としては比較的安全に見学できる世界遺産ですが、あくまで自然の一部ですので人間にはコントロールできない部分があります。また、美しい世界遺産を守るために、観光客の協力も欠かせません。見学の際には、以下のことに注意しましょう。
観光の際に気をつけること
- 噴火すると見学不可になることがあるため、公式HPで最新情報を確認する
- 気温差に対応できる服装や歩きやすい靴、転倒時に役立つ手袋を準備する
- 火山ガスが出るところでは長居しない
- 世界遺産内では飲食物が手に入りにくいので、飲み物や軽食を準備する
- ゴミは持ち帰る
- 世界遺産の中にある溶岩や砂は持ち帰り禁止
ハワイの世界遺産(2)パパハナウモクアケア
パパハナウモクアケアはハワイ諸島の北西に位置する世界遺産で、全長約1,900kmにもおよぶ世界最大級の広大な海洋保護区です。観光客の立ち入りが許されず、政府関係者のみが出入りできます。これは、アホウドリなどの絶滅危惧種を守る必要があるためです。
パパハナウモクアケアの基本情報一覧
パパハナウモクアケアの基本情報一覧
- 登録区分:世界複合遺産
- 登録年:2010年
- 国:アメリカ
- 場所:北西ハワイ諸島周辺
- 構成遺産:東端のニホア島〜西端のクレ環礁までの全域
パパハナウモクアケアの場所
パパハナウモクアケアは、オアフ島やハワイ島などのメインの島々から北西へ約250km離れた場所に位置しています。一般の立ち入りはもちろん、船舶の通過も許可されていないため、公式HPやInstagramの写真で美しい景色を楽しみましょう。
パパハナウモクアケアの世界遺産への登録理由
パパハナウモクアケアは、世界遺産の分類の中では自然遺産と文化遺産の両方を兼ね備えた複合遺産にあたります。世界遺産に登録された主な理由は、貴重な絶滅危惧種を保全するためと、ポリネシア文化圏の考古遺跡の文化的価値が評価されたからです。
世界遺産に含まれるスポット
パパハナウモクアケアは、東端のニホア島から西端のクレ環礁までの全体が世界遺産ですが、その中でも特に有名なスポットを簡単にご紹介します。
ニホア島
パパハナウモクアケアの東端にある断崖絶壁の火山島で、絶滅危惧種となっているアホウドリの繁殖地。古代ポリネシア人が住んでいたとされ、当時の人々の住まいや祭祀場などの跡が残っています。
マクマナマナ島
ニホア島より西に位置し、保存状態の良い遺跡が数多く残る場所。古代ポリネシア人はパパハナウモクアケアを魂が戻る神聖な場所として考えており、この島にはそのことが分かる祭壇や儀式の跡などが保存されています。
ミッドウェイ環礁(かんしょう)
日米のミッドウェイ海戦でも知られる場所で、戦後は動物たちの楽園となっています。2002年までツアーが催行され、2012年まではボランティアの立ち入りが許可されていました。しかし、現在では立ち入りが制限され、ツアーやボランティアの再開は未定です。
自然や歴史を感じるハワイの観光スポット!世界遺産以外の国立公園
ハワイにある2つの世界遺産は、生命の美しさや神秘、自然とともに生きてきた人々の暮らしを感じられる場所です。しかし、残念ながらパパハナウモクアケアは見学できません。そこで、立ち入り可能な施設として、世界遺産が好きな方におすすめな観光スポットをご紹介します。
ハレアカラ国立公園
標高3,055mの休火山ハレアカラを含むマウイ島の国立公園。ビジターセンターは日の出の絶景スポットとして有名で、朝早くから多くの観光客が集まります。山頂までの道路が舗装され、ドライブやハイキングを通して緑豊かな自然や滝、川などを観賞できるスポットです。
プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園
古代ハワイアンの神聖な史跡として知られる、ハワイ島の国立公園。園内には当時の神像や神殿などが再現され、ハワイの歴史や人々の生活様式を学べます。ハワイのシンボルとして知られる「ティキ像」が海をバックに佇んでおり、SNS映えする写真スポットとしても有名です。
カラウパパ国立歴史公園
ここは、モロカイ島に位置する国立公園。この場所は手つかずの美しい自然で知られる一方、半世紀前までハンセン病患者が隔離されていた悲しい歴史もあります。この国立公園は、迫害の歴史と信念を持って活動したダミアン神父・コープについて学べる場所です。
ハワイを満喫するならお土産もお忘れなく!
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